Japan Qualityを標榜し、メイドインジャパンの誇りと情熱を注いできた老舗釣り具メーカー「DAIKO(ダイコー)」が、フィッシング事業からの撤退を発表しました。
磯竿からソルト・フレッシュウォーター用ルアーロッドまで多様なロッドを展開し、派手さはないものの堅実なロッド作りがアングラーから高い評価を受けるメーカーでした。
そんなダイコーが63年という長い歴史に幕を下ろします。
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フィッシング事業からの撤退、なぜ?
近年、釣具市場における競争が激化する中で、弊社におきましては、商品力向上とコスト削減により、競争力強化に取り組んで参りましたが、業績の長期低迷を脱し切れない状況にあります。
このような状況から、弊社は誠に遺憾ながらフィッシング事業を継続することは困難と判断し、平成26年11月25日に開催した取締役会において、フィッシング事業からの撤退を決定致しました。
ダイコーといえば釣りが好きな人なら知らない人はいないほどの有名なメーカー。なのに、なぜ業績が低迷し、撤退することになったのでしょうか?
広告塔の不在
個人的には「広告塔の不在」が原因の1つではないかと思います。
人気のある有名アングラーにロッドを使ってもらい、ビッグフィッシュを手に、このロッドのどこが優れているのか、いかに素晴らしいのか、どのような釣りに向いているのかを語ってもらう、というような今も昔も当たり前のように行われている宣伝は非常に重要です。また今ならSNS、ブログ、ネット動画等で情報を発信することも。
どんなに素晴らしいロッドを作っても、それが伝わらなくては手に取ってもらいにくいのですから。顔をしかめる人もいるかもしれませんが。
それにあのアングラーが使っているんだから良いロッドに違いない、あのアングラーと同じロッドが使いたい、そういう理由でロッドを選ぶ人だっています。
胡散臭い過剰演出が溢れかえっている時代ですし、雑誌に広告を打つ以外にももっと露出があっても良かったのではないかと思います。まーでも、そういうのはダイコーらしくないですかね。
ただただ残念です。