シマノのベイトリールの中で、キャスト性能、リーリング性能、剛性・耐久性、軽さ、価格などトータル的にまとまった使いやすいリールとして人気の「メタニウム(13メタニウム/15メタニウムなど)」シリーズ。
今回は2016年、新たにメタニウムシリーズに追加となるリール――シマノ「16 Metanium MGL(16メタニウムMGL)」を紹介します。
スポンサーリンク
シマノ「16メタニウムMGL」
2016年に16アンタレスDCと共に新発売となる「16メタニウムMGL」。
見た目からは13メタニウムのマイナーチェンジのような印象を受けますが、スピニングリールの4年周期がベイトリールにも当てはまるのなら、13メタニウムと並行して販売される新モデルでしょうかね。
デザインは13メタニウムと同じように見えますが、ボディカラーが不評だったブラック×シルバーの2トーンから、メタニウムMgを彷彿とさせるようなシルバー1色のカラーリングになっています。
ついに発表!!皆さん秘密にしてきてごめんねm(__)m昨年密かに開発、テストを続け、シマノ社から、シマノ社だけのオリジナル製品として、僕らの10年、20年先の覚悟を形にしたバンタムロッド、バンタムルアー(^o^)1979年に初めてバス...
Posted by 伊豫部 健(イヨケン) on 2015年12月25日
バンタムブランドのロッドに合わせた、という可能性もあったりなかったり。個人的にはこちらの方が素敵だなと思います(笑)実際にフィッシングショーで見てきましたが、13メタニウムよりも断然好みでした。
それでは16メタニウムMGLのスペックを見ていきましょう!
MGLスプール
16メタニウムMGLの最大の注目点となるのが、リールの名称にもなっているMGL――「MGLスプール」です。このスプールが開発されたからこそ16メタニウムMGLが生まれたと言っても過言ではないスプールです。
MGLスプールはMGLのアルファベットの組み合わせからわかるように、新しい「マグナムライトスプール」となります。これは同じ2016年にフルモデルチェンジとなる「16アンタレスDC」にも採用されている期待のスプールでもあります。
NEWマグナムライトスプールは、スプール胴径へのブランキングとスプールの薄肉化に加え、スプール側面への肉抜きを施した結果、これまでよりも軽い力でスムーズに回転し、飛距離がなんと約20%もアップしたそうです。
フィッシングショー2016のシマノブースには、この新マグナムライトスプールと旧マグナムライトスプールを比べることができるキットが置いてあり、実際に回してみたのですが、新マグナムライトスプールの方が明らかに軽い力で回りました。
スプールサイズはメタニウムというリールの位置づけを考え、これまで通り34mmスプール。またサイレントチューンによってスプールのスムーズな立ち上がりに加え、キャスト時に嫌な異音がすることもないでしょう。
ただし、サイレントチューンなどの採用によって、MGLスプールは13メタニウムとの互換性がありません。
飛距離
遠投性能がアップしているというMGLスプールを搭載した16メタニウムMGLは、本当によく飛ぶリールのようです。
実釣テストをしていたプロアングラー達も、16メタニウムMGLの想像以上の性能に驚嘆し、こんなに飛ぶの!?といったように、リールの性能を確かめるように、何度も何度も遠投を繰り返すほど。
更にこのとき高比重ワームを投げていたのですが、バイブレーションだったらラインが全て出てしまうかもしれない、という言葉も聞かれました。
リールに14lb?ラインが何メートル巻いてあったのかわかりませんが、とにかくよく飛ぶようです。
また、16メタニウムMGLはロングキャストだけでなく、ピッチングなどの近距離キャストでも、低弾道でカバーの奥、の奥へスーッと一伸びしてくれるリールになっています。
ブレーキシステム
スプールと共にキャスティングに大きな影響を及ぼすブレーキシステム。16メタニウムMGLは、13メタニウムとは異なるブレーキシステムを搭載していています。
それは2014年以降のベイトリールに採用されている4ブロックタイプの新しいSVSインフィニティと同じ4点ブロックタイプながら、全く同じものではありません。
従来の4点ブロックタイプのSVSインフィニティはブレーキシューをスライドさせることでブレーキ力を調整していました。しかし、新しいSVSインフィニティは、ブレーキシューをスライドさせるのではなく、カチッと引っ張り上げる(下げる)ことでブレーキ力を調整します。
更にこの新しいSVSインフィニティによって、16メタニウムMGLは今までよりも外部ダイヤル(1~6の6段階)だけでのブレーキ調整が容易になっており、サイドプレートを外すことなく、ある程度の調整が可能なんだそうです。
なので、内部のブレーキシューと合わせて設定してやることで、これまでよりも細かいブレーキ調整、幅のあるブレーキ調整を行うことができるようになっています。
ただ、16アルデバランBFS XGにマグネットブレーキが採用されている可能性があるため、16メタニウムMGLも……ということも考えられなくはありません。可能性は低いかなと思いますが。
マイクロモジュールギア&HAGANEボディ
16メタニウムMGLには滑らか巻き心地を約束する「マイクロモジュールギア」が、13メタニウムに引き続き採用されています。
ボディもマグネシウム製のHAGANEボディとなっており、剛性面でも不安はありません。
ハンドル&ハンドルノブ
16メタニウムMGLのハンドルは13メタニウムや15メタニウムDCと同じようですが、ハンドルノブは違うものになっているように見えます。
15アルデバランや15アルデバランBFSなどの軽量リールに採用されているハンドルノブに近い感じがしますが、16メタニウムMGLのハンドルノブの方が肉厚な気がします。
軽さと握りやすさを考えたデザインのハンドルノブでしょうかね。画像の角度的にそう見えるだけかもしれませんけど。
それでは16メタニウムMGLの解説動画を見てみましょう!
これが16メタニウムMGLだ!
2016年に復活するシマノ バンタムブランドのメンバーであるイヨケンこと伊豫部健さんによる解説動画です。
スペック・発売日
ラインナップは13メタニウム同様にギア比違いによる3タイプ×2(左右)。
ノーマルギア(6.2)、ハイギア(7.4)、エクストラハイギア(8.5)。
製品名 | ギア比 | 自重 | ドラグ力 | 巻取長 | ライン | ベアリング | 価格 |
メタニウムMGL(LEFT) | 6.2 | 175g | 5kg | 66cm | 14lb-90m | 10/1 | 44,100円 |
メタニウムMGL HG(LEFT) | 7.4 | 175g | 5kg | 79cm | 14lb-90m | 10/1 | 44,100円 |
メタニウムMGL XG(LEFT) | 8.5 | 175g | 5kg | 91cm | 14lb-90m | 10/1 | 44,100円 |
NEWグナムライトスプールとSVSインフィニティ他を新たに搭載した16メタニウムMGL。13メタニウムの発売から僅か3年という短い期間でのリリースに踏み切るほどのリールに仕上がったにも関わらず、価格は13メタニウムと同じ44,100円。大変うれしいお値段据え置きです!
発売日は右巻きが2016年3月、左巻きが2016年5月頃となります。相変わらず左巻きの方が遅れるようですね。