2012年、シマノ スピニングリールのフラッグシップ「STELLA(ステラ)」に次ぐリールとして誕生した「Vanquish(12ヴァンキッシュ)」。
しかし、ステラの下位互換というわけではなく、リール自体の圧倒的な軽さと巻き始めの軽さ、ただ軽いだけではない巻き心地と巻き感度を持つヴァンキッシュは、ステラとは異なる方向性のリールでした。
ステラがコアソリッドシリーズの頂点に立つリールであるのと同じように、ヴァンキッシュもまたもう一つの頂――クイックレスポンスシリーズの頂点――に立つリールなのです。
そんなヴァンキッシュが4年の時を経てフルモデルチェンジ!
2016年、「16ヴァンキッシュ」が待望の新発売となります!
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シマノ「16ヴァンキッシュ」
10ステラが14ステラに、11ツインパワーが15ツインパワーになったように、12ヴァンキッシュもまた4年という月日でフルモデルチェンジを果たした「16ヴァンキッシュ」
待ってました!という人も多いでしょう。「16ヴァンキッシュ」は見た目的には15ツインパワーや15ストラディックと同じ方向性のカラーリングを採用したリールとなっています……。
シルバーのボディとローターに、ゴールドが光るブラック(ダークネイビー?)のスプール。ハンドルはブラックかな?
う~ん……なぜ!?
なぜそっちの方へいってしまったのか?12ヴァンキッシュと同じようにブラックボディ(もしくはダークネイビー)とシルバースプールで良かったのに!
各雑誌に出てますねシマノ16ヴァンキッシュ!自重軽いし、巻きも軽いし、金属で強いし、まあ、すごいリールですよ(≧∇≦)
Posted by 堀田 光哉 on 2015年12月20日
あれ?この画像だとマシに見えるんだけど……。これは実物見ると印象変わる、かもしれませんね。
まー大事なのは見た目よりも性能ですしね。なので、見た目のことは忘れてスペックを見ていきましょう!
マイクロモジュールギア
14ステラにスピニングリールとしては初めて採用された「マイクロモジュールギア」。
12アンタレスに初採用されて以降、ベイトリールでは13メタニウム、14カルカッタコンクエストと採用機が増えていきました。それゆえ、スピニングリールでも同じ流れになるんだろうと思われましたが、長らくステラのNo.2というポジションを守ってきた「15ツインパワー」にすら採用されず。
まさか16ヴァンキッシュも……ということはなく、優れた巻き感度が売りである16ヴァンキッシュには、もちろんマイクロモジュールギアが採用されています!ノイズの少ない滑らかな巻き心地、ヴァンキッシュには必要不可欠な要素でしょう。
軽量かつ高剛性
シマノ最軽量スピニングリールだった12ヴァンキッシュから更に軽量になっている「16ヴァンキッシュ」。
12ヴァンキッシュ 1000番(c2000)クラスが自重160gだったのに対し、16ヴァンキッシュでは自重155gと5gの軽量化に成功しています。タックル全体で200gを切ることがより容易になったかもしれません。
更に凄いのが2500番(C3000)クラス。12ヴァンキッシュ 2500Sの自重が190gだったのに対し、16ヴァンキッシュの2500Sは10gも軽い180gとなっています。これはダイワ最軽量リールである15イグジスト2505F(-H)よりも10gも軽いのです!
それでいて16ヴァンキッシュは、他のクイックレスポンスシリーズとは異なる金属ボディ採用!恐らく、12ヴァンキッシュと同じマグネシウム素材のいわゆるHAGANEボディというやつです。
新形状のNEWマグナムライトローターも改良され、更に軽量になりながら剛性も大幅にアップしているようです。
更にハンドルもCI4+を採用し、より軽量なハンドルになっています。ただし、CI4+ハンドルは大きな番手には採用されていません。
つまり、16ヴァンキッシュはただ軽いだけでなく、剛性面にも優れたリールです!
コアプロテクト
14ステラ、15ツインパワー、15ストラディックに採用された、初期性能を長期にわたって維持するという防水技術「コアプトテクト」。
当然、16ヴァンキッシュにも採用されています。搭載箇所は他のリールと同じようにストッパーベアリング、ボディ、ラインローラーの3カ所でしょう。
ただ、ラインローラー部に搭載されているコアプロテクトの評判があまり良くないんですよね……。16ヴァンキッシュでは改良されていたりするんでしょうかね。
チタンワンピースベール&Gフリーボディなど
不意のベール返りを抑制するために開き角度が拡大されたベール。16ヴァンキッシュは更に、従来のステンレスから14ステラと同じ軽量かつ強靱な「チタンワンピースベール」へと変更。シマノ特有のあのカチッという音との両立によって、更に信頼のおけるものになったわけです。
スプールリングも更に耐摩耗性に優れたものになっているのだとか。
また重心を手元に近づけることによって、数字以上に軽く感じさせる「Gフリーボディ」も採用。始めは違和感を覚えるかもしれないGフリーボディ採用の尻上がりボディは、ただでさえ軽いヴァンキッシュを更に軽く!
他にも摘まみやすいと好評な「大径ドラグノブ」、太いラインも挟みやすいという「新形状ラインクリップ」なども新採用されているようです。
あとパーツ精度の向上とピニオンギア部(14ステラと同じ超高強度真鍮製?)に弾性部材を追懐することによって、回転時のがたつきを排除するという「Sダイレクトギア」も採用されています。
スペック・価格・発売日
今のところ、ラインナップや価格などは不明です。わかり次第追記したいと思います。
16ヴァンキッシュのファーストラインナップは、12ヴァンキッシュよりも1機種多い13機種。
16ヴァンキッシュはフルモデルチェンジしたにも関わらず、価格は12ヴァンキッシュから1,000~2,000円程度のアップに留まっています!さすがシマノさん!
16ヴァンキッシュは12ヴァンキッシュから順当進化した間違いないリールだと思います。ライトゲームを嗜むアングラーは言うまでもなく、エギング、シーバス、管釣り、ブラックバスなどいろんな釣りで活躍してくれるリールでしょう。
個人的にも凄く楽しみにしていたリールです。でも、あの色の合わせ方には疑問です。ですが、色なんでどうでもよくなる……ならないけど、性能が魅力的すぎる。
発売は2016年3月下旬と4月下旬を予定しているようです。