2014年のクロナークCI4+、2015年のクラド、シティカに続き、2016年もまた海の向こうからSHIMANO(シマノ)のベイトリールがやってきます。
その名も「CASITAS MGL(16カシータスMGL)」。
というわけで今回はシマノ最新の機能が搭載された「16カシータスMGL」を紹介します。
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シマノ「16カシータスMGL」
ハイパフォーマンスベイトリールとして2016年新発売となる「16カシータスMGL」。15アルデバランを彷彿とさせるような尖ったデザインをしたリールです。
しかし、15アルデバランのように軽量ルアー専用ベイトリールを謳うリールではなく、幅広いルアーに対応するバーサタイルなリールです。
それでは廉価モデルながら上位機種に迫る性能を持っているという16カシータスMGLの注目点とUS版との違いを見ていきましょう。
MGLスプール
16アンタレスDC、16メタニウムMGLといった2016年期待のベイトリールに新採用されている、飛距離が約20%もアップしたというスプール「NEWマグナムライトスプール(MGLスプール)」。
なんと廉価モデルとなるこの「16カシータスMGL」にも採用されています!16カシータスMGLの価格が16アンタレスDCの1/3、16メタニウムMGLの1/2にも満たないものであるにも関わらず採用されています。
ということは、MGLスプールはこれからのシマノのベイトリールの標準装備になる……のかと思いきや、同じ2016年に発売となる上位機種の16スコーピオン70(71)にすら採用されていません。当然、US版のカシータスにも採用されていません。
それなのに16カシータスMGLには採用されています!
またMGLスプールは、スプールのガタつきやブレを抑制することで、安定したキャスト性能を発揮するという「S3Dスプール」仕様です。
NEW SVSインフィニティ
スプールと共にキャスティング性能を司るブレーキシステム。
最新のスプールであるMGLスプールを採用した16カシータスMGLは、ブレーキシステムだって最新式のものが搭載されています。
それは16メタニウムMGLなどにも採用されている「NEW SVSインフィニティ」です。
NEW SVSインフィニティは15アルデバランなどに採用されているものと同じ4点ブロックタイプながら、外部ダイヤルでの調整幅が広がり、内部ブレーキシューを触らずとも、容易にブレーキ調整ができるようになっているそうです。
そして、驚きなのがこのNEW SVSインフィニティとMGLスプールという注目の2つを採用していながら、16カシータスMGLの価格が21,000円、実売価格1万円台前半~のリールだということです。
HAGANEボディ&X-SHIP
実売価格1万円台前半のリールにして上位機種と同じスプールとブレーキシステムを採用している「16カシータスMGL」。
なんてリールだ!?と思いましたが、やはり価格相応な部分もあります。
その1つがボディ。シマノのベイトリールの多くが高い剛性を持つ金属ボディ「HAGANEボディ」を謳ったものであるのに対し、16カシータスMGLにはHAGANEボディの表記が見当たりません。
またベイトリールでも当たり前となった負荷が掛かったときでもパワフルに軽快に巻き上げることができる「X-SHIP」も採用されていなければ、ボールベアリングも4つ(SA-RBはそのうち2つ)のみとなっています。
US版カシータスとの違い
製品名 | 16カシータスMGL | カシータス |
MGLスプール | ○ | × |
NEW SVS∞ | ○ | ×(SVS∞) |
S3Dスプール | ○ | ○ |
X-SHIP | × | × |
HAGANEボディ | × | × |
自重 | 190g | 190g |
ドラグ力 | 4.5kg | 5.4kg |
ベアリング | 4/1 | 4/1 |
価格 | 21,000円 | 120ドル |
自重やベアリングの数などに違いはないものの、MGLスプールやNEW SVSインフィニティなど注目の新機能が採用された日本版16カシータスMGL。その分、価格が大きくアップしています。
しかし、日本版には割引がありますから、実売価格とスペックを考えれば日本版の方が圧倒的にお得です!
スペック・発売日
製品名 | ギア比 | 自重 | ドラグ力 | 巻上長 | ライン | ベアリング | 価格 |
100/101 | 6.3 | 190g | 4.5kg | 67cm | 14-100 | 4/1 | 21,000円 |
100HG/101HG | 7.2 | 190g | 4.5kg | 77cm | 14-100 | 4/1 | 21,000円 |
16カシータスMGLの発売は2016年4月頃を予定しているようです。
1万円台前半~とは思えないデザインとスペックを搭載した「16カシータスMGL」。これからベイトリールを導入しようと思っている方、新調を考えている方、16カシータスMGLを検討してみてはいかがでしょうか?