今回はSHIMANO(シマノ)から2016年に待望のモデルチェンジを果たす、コスパに優れたタフネスベイトリール「NEW Scorpion(16スコーピオン)」を紹介します。
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シマノ「16スコーピオン70/71」
2014年に約5年ぶりにモデルチェンジとなったNEWスコーピオン200/201に遅れること2年、軽量コンパクトボディに小径スプールを搭載した「16スコーピオン70/71」が6年ぶりにモデルチェンジを果たして登場です。
16スコーピオン70/71はスコーピオンXT1000(1001)の後継機種となりますが、兄弟機であるNEWスコーピオン200/201を始め、これまでのスコーピオンシリーズとは決定的な違いを持ったリールとなっています。
決定的な違いとは何か?それはカラーです。
スコーピオンと言えば、やはりあの”ワインレッド”が代名詞的なカラー。16スコーピオン70/71の兄弟機にあたるスコーピオン200/201も当然ワインレッドなリールです。
しかし、16スコーピオン70/71はまさかのブラック(ガンメタ?)カラー!
なんだこれ!?
個人的には”一つだけ言える真理がある。「男は黒に染まれ」”と思っていますので、カラーの変更は大歓迎なんですが、スコーピオンらしさが失われたみたいな感じがしてちょっと寂しいですね。
もしかしたら今後、スコーピオンは伝統のワインレッドを捨て、こういった無難な色のリールになってしまうんでしょうかね……。
それではイメージを変えてきた16スコーピオン70/71の進化を、10スコーピオンXT1000/1001と比較しながら見ていきましょう。
進化したSVS∞
16スコーピオン70/71は、16メタニウムMGLなどと同じく、2016年新登場となる新しい遠心ブレーキ「NEW SVS∞(インフィニティ)」が採用されています。
内部のブレーキシューを4個全てオンにしておけば、どんなルアー・シチュエーションでも外部ダイヤルでの調整だけで対応できてしまうという新しいブレーキシステムです。
更に細かく調整したい場合は、内部のブレーキシューをオンオフしてやれば、より最適なブレーキ設定が出せるようです。
なので、旧型SVS採用の10スコーピオンXT1000/1001に比べて、楽にブレーキセッティングができるようになっているのではないでしょうか。
スプールサイズは10スコーピオンXT1000/1001と同じ32mmながら、16スコーピオン70/71はS3Dスプールになっています。
X-SHIP
16スコーピオン70/71は14スコーピオン200/201同様に、新たに「X-SHIP」が採用されています。
ドライブギアが大きくなり、ピニオンギアの両端をボールベアリングで支持することなどによって、16スコーピオン70/71は更に軽く滑らかな巻き心地と耐久性を手に入れたリールとなっているようです。
またそれに伴い、10スコーピオンXT1000/1001から1つボールベアリングが増えています(6→7)。
ギア比
10スコーピオンXT1000/1001では6.4のノーマルギアのみのラインナップでした。しかし、16スコーピオン70/71は6.3(ノーマルギア)、7.2(ハイギア)、8.2(エクストラハイギア)の3つのギア比が用意されています。
しかし、少しおかしなことに、3つのギア比それぞれに右巻き、左巻きが用意されているわけではないようなのです。
ノーマルギアは右巻きのみ、ハイギアは左右、エクストラハイギアは左巻きのみのラインナップになっています。
スペック・発売日
製品名 | ギア比 | 自重(g) | ドラグ力(kg) | 巻上長(cm) | ライン(lb-m) | ベアリング | 価格(円) |
70 | 6.3 | 190 | 4.5 | 63 | 12-100,16-80 | 7/1 | 27,000 |
70HG(71HG) | 7.2 | 190 | 4.5 | 72 | 12-100,16-80 | 7/1 | 27,000 |
71XG | 8.2 | 190 | 4.5 | 82 | 12-100,16-80 | 7/1 | 27,000 |
自重、最大ドラグ力、糸巻き量などに違いはありませんが、ハンドル力が4mm(カタログスペック的には2mm)伸び、価格が700円アップの27,000円に。実売価格は1万円台後半。
発売は右巻きが2016年2月、左巻きが2016年5月を予定しているようです。
14スコーピオン譲りの堅牢なHAGANEボディを持ちながら、軽量ルアーにも対応する32mmスプールを持つ「16スコーピオン」。ベイトリール最初の1台としてはもちろん、追加するリールの1台として選んでみてはいかがでしょうか?ソルト対応なのでロックフィッシュゲームなどにもオススメです。
もしかしたら今後、夢屋のBFSスプールの登場によってベイトフィネス対応リールとしても活躍してくれるかもしれませんよ?発売されないかもしれませんが(苦笑)