2017年春、2017年秋にモデルチェンジするのではないか?と期待されながら、新型が登場することはなかったDAIWA(ダイワ)の人気スピニングリール「カルディア」。
今回は2018年遂に待望のモデルチェンジを果たし、新発売となる期待のスピニングリール「18 CALDIA(18カルディア)」を紹介します。
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正統進化を果たしたダイワのNEWスピニングリール「18カルディア」
14カルディアの登場から4年の歳月を経てモデルチェンジを果たす「18カルディア」。
同じ2018年にモデルチェンジすることとなったダイワの汎用スピニングリールのフラッグシップモデル「18イグジスト」や「18フリームス」と同じように、ダイワが2018年(2017年)新たに打ち出してきたNEWコンセプト――”LTコンセプト(軽量&タフコンセプト)”のスピニングリールです。
そして、18カルディアはダイワが「小型スピニングリールの理想形を実現した」というスピニングリールでもあります!
更なる軽さを手に入れた「18カルディア」
軽量ハイパフォーマンスモデルとして、もともと軽さには定評のあったスピニングリール「カルディア」。
そんなシリーズ最新作となる「18カルディア」は、軽さとタフさを追求したLTコンセプトによって、更に軽さに磨きがかかった、圧倒的軽さを手に入れたリールとなっています。
製品名 | 18カルディア | 14カルディア | 17セオリー | 15ルビアス |
2500(2506) | 190g | 220g | 185g | 200g |
14カルディアの2500番クラスの重さ(自重)が220gだったのに対して、18カルディアの重さ(自重)はなんと190g!なんと30gも軽量化がなされているのです。
これはカルディアよりも上位に位置するリールであり、ダイワ汎用スピニングリールの中でもトップクラスの軽さを誇る17セオリーに匹敵する軽さです!
実売価格1万円台半ば~くらいのリールとは思えない軽さですね。それでいて、18カルディアはタフデジギヤ※の新採用によって、軽さだけでなく、耐久性にも磨きがかかったリールになっているそうです。
※18カルディアに採用されているタフデジギヤの素材は、これまで同様「亜鉛」。
それではなぜ、18カルディアはこれほどの軽さを手に入れることができたのか?見ていきましょう。
セオリー譲りの軽量コンパクトボディ&軽量ハンドル
(比較的)安いリールは重い、なんて時代の終焉を告げるような軽さを手に入れた「18カルディア」。
そんな圧倒的な軽さ、前モデルを凌駕する軽量化を実現した1つの要因がボディにあります。
18カルディアのボディはなんと上位機種であり、ダイワ汎用スピニングリールの中でもトップクラスの軽さを誇る「17セオリー」と同じと思われる※、マグネシウムよりも軽くて強いというダイワが誇るZAION(ザイオン)製”軽量コンパクトボディ”が採用されています!
更にハンドルも軽量な新型ハンドルが採用されており、これも大幅な軽量化に貢献しているようです。
<追記>
※フィッシングショーでダイワスタッフの方に伺ったところ、カルディアのボディはセオリーと共通という方がいた一方、セオリーのボディとは異なる新型ボディであるという方もおり……。
エアローター&マグシールド
ダイワスピニングリールならではの巻き始めの軽さ、リーリング中の軽さ、巻き感度を与えてくれる「エアローター」。
18カルディアにも当然採用されているのですが、ボディが17セオリー譲りの新型ボディになった一方、エアローターは14カルディアと同じ旧型エアローターに留まっているようです。
エアローターの素材も17セオリーが15イグジストなどと同じようにZAION製エアローターだったのに対して、18カルディアのエアローターは14カルディアと同じくDS5(強化特殊プラスチック)製となっています。
そんなエアローターとは切っても切れない関係とも言える「マグシールド」。ダイワが「全てのリールを過去が過去になる」と豪語するこの防塵・防水テクノロジー「マグシールド」は、18カルディアにももちろん採用となっています。
採用箇所は14カルディアと同じくボディ部のみ。ラインローラーには採用されていません。
新型スプール&ドラグノブ
18カルディアの驚異的な軽量化を実現した最後のピース――それが新型スプール「LC-ABS(ロングキャストABSスプール)」です。
18カルディアは14カルディアのアルミ製スプールから、薄肉アルミ製スプールになったことによって軽くなり、更に新形状のスプールはロングキャストABSスプールという名前が示すように、飛距離のアップ(従来のスプールよりも約5%アップ)とバックラッシュ発生の低減も実現しているそうです。
新型スプールには新型のラインクリップも搭載されており、これが恐ろしく使いやすかったです。細いラインはもちろん、太いラインも全く手間取ることなく、簡単に止めることができ、全てのリールが過去になるなと思うくらいでした。
また、ドラグ力を操作するドラグノブも、18カルディアは従来のものよりも大きく摘まみやすくなっているらしい新形状のドラグノブを採用。ドラグシステムも14カルディアのUTD(アルティメットトーナメントドラグ)から、「ATD(オートマチックドラグ)」へと一新されています。
ドラグノブの大径化はシマノでも14ステラ以降、当たり前になっているので、時代の流れなのかもしれませんね。ただ、個人的には以前の小さいドラグノブの方が摘まみやすかったなと未だに思っています(笑)
18カルディアの特徴を動画で解説
18カルディアのスペック・発売日
品番 | ギア比 | 巻取長(cm) | 自重(g) | 最大ドラグ力(kg) | ライン(lb-m) | PEライン(号-m) | ベアリング | ハンドル長(mm) | 価格(円) |
LT1000S-P | 4.8 | 60 | 170 | 5 | 2-120 | 0.2-210 | 6/1 | 40 | 21,900 |
LT2000S | 5.2 | 68 | 170 | 5 | 2.5-200 | 0.4-200 | 6/1 | 40 | 21,900 |
LT2000S-XH | 6.2 | 81 | 170 | 5 | 2.5-200 | 0.4-200 | 6/1 | 45 | 21,900 |
LT2500 | 5.3 | 75 | 190 | 10 | 4-230 | 0.8-200 | 6/1 | 50 | 22,500 |
LT2500-XH | 6.2 | 87 | 190 | 10 | 4-230 | 0.8-200 | 6/1 | 55 | 22,500 |
LT2500S | 5.3 | 75 | 185 | 5 | 4-150 | 0.6-200 | 6/1 | 50 | 22,500 |
LT2500S-XH | 6.2 | 87 | 185 | 5 | 4-150 | 0.6-200 | 6/1 | 55 | 22,500 |
LT3000-CXH | 6.2 | 93 | 195 | 10 | 10-120 | 1.0-200 | 6/1 | 55 | 23,800 |
LT4000-CXH | 6.2 | 99 | 225 | 12 | 10-190 | 1.5-200 | 6/1 | 60 | 26,500 |
LT5000D-CXH | 6.2 | 105 | 240 | 12 | 25-150 | 2-350 | 6/1 | 60 | 28,300 |
LT6000D | 5.1 | 92 | 315 | 12 | 25-150 | 3-300 | 6/1 | 65 | 29,500 |
モデルチェンジを果たし、圧倒的な軽さを手に入れた「18カルディア」。スペックだけでなく価格も軽量化されており、14カルディアが25,000~31,000円だったのに対して、18カルディアは21,900~29,500円となっています。
そんなダイワ「18カルディア」の発売日は番手によって異なり、LT2500SとLT2500S-XHの2機種が2018年5月頃、残りの9機種は2018年3月頃を予定しているようです。