ベイトリールにラインを巻き始めるとき、皆さんはどのようにして巻き始めますか?
私はユニノットでスプールにラインを固定し、結びコブ(結び目)を隠すためにテープを貼ってから巻き始めます。「テープを貼って」から巻き始めます。
しかし、このテープを貼るという行為が実はベイトリールのキャスト性能を損なう原因となっていたのです、というお話を今回は紹介します。
photo by:Anthony Di Pippo
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テープを使ってはいけない理由
結びコブを隠すため、もしくはスプールにラインを固定するためにテープを使ってはいけない。
というようなことを提唱しているのはベイトフィネスの提唱者である沢村幸弘プロです。
理由についてオフィシャルブログ「サワムラ式」にてこう書かれています。
テープの種類や厚さによっても大きく異なるのですが、実はスプールバランスを損なう原因となりキャスト時の振動発生をします。当然キャストフィールは損なわれ飛距離も低下するデメリットがあります。
特に立ち上がりレスポンスに優れるスプール自重の軽いフィネススプールではほんの少しのテープでも明確に体感できるほどの振動が出てしまうので絶対にすべきではない使用方法なのです。
引用:サワムラ式 沢村 幸弘オフィシャルブログ | ベイト&タックル キャリル
私のキャストがあまり上手じゃないのも隣のアイツに飛距離で負けるのも魚が釣れないのも財布の中身が寂しいのも全部妖怪テープの仕業だったのか!くっ……。
私の場合、ラインをスプールに結んだときにできる結びコブに1回、下巻きとメインラインを結んだときにできる結びコブに1回、と2回もテープを使っていますからね!そりゃキャストも上手く決まらないわけですよ!
良かった。キャストの下手な私はいなかったんだ。
テープを使わない方法
ラインをたくさん巻かないベイトフィネスでは特に結びコブの存在を無視することはできませんし、テープの影響も大きい。
ではテープを使わずにどうやって結びコブを隠すのか?
沢村プロ曰く、ブランキング(穴あき加工)が施されているスプールの場合は、そのブランキングホールの1つにラインを結ぶと良いそうです。ちょうど結びコブもその穴に収まるため、テープを貼る必要もありません。
⇒ ブランキングホールにラインを結んだ画像(リンク先はサワムラ式)
ではブランキングが施されていないスプールの場合はどうするのか?その解決策については残念ながらサワムラ式では取り上げられていませんでした。
しかし、カスタムパーツをリリースしているAvailのサイトに、ラインが通る程度の小さな穴を開けるという方法が示されていましたので一応リンクを貼っておきます。
スプールのピンホール加工 / 各種資料 / アベイル = Avail Fishing Tools =
やる場合は自己責任で。また他に何か良い方法がありましたら教えて頂けると幸いです。
@tackle_news @Beatour27 テープを均一に一週巻くか、反対側に同じ量のテープを貼ればいいんじゃないですかね?
結びコブとその端のラインは厄介な気も…
— nao (@naonoumigasuki) 2015, 2月 25
このようなご意見をいただきました。
ブランキングが施されているスプールを搭載しているベイトリールをお使いの方は、上記の方法を試してみてはいかがでしょうか?