プロアマ問わず、愛用者も多いベイトリールに比べると存在感が薄く、ダイワとシマノに大きく後れを取っていると言っても過言ではなかった”アブガルシアのスピニングリール”。
しかし、2015年(2016年)、男心をくすぐるようなデザインに大幅にアップした性能を備えた「Revo MGX(レボMGX)」、「Revo RPM(レボRPM)」という逆転の布石となるかもしれない一手を打ち込んできた「Abu Garcia(アブガルシア)」。
今回はそんなアブガルシアが放つスピニングリール第4の刺客――超ハイスピードスピニングリール「Revo Rocket(レボロケット)」を紹介します。
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アブガルシアNEWスピニングリール「Revo Rocket(レボロケット2000S/2500S/3000S)」
まるで宇宙空間へ飛び出していくロケットのようなスピードを手に入れた、レボシリーズ最速のハイスピードスピニングリール「レボロケット」。
唯一無二の性能とは裏腹に、レボロケットはアブガルシアらしさは残しながらも、これまでシマノやダイワのスピニングリールを愛用していた人でも違和感なく、ロッドに装着できそうなデザイン・カラーリングのリールになっています。
ファーストラインナップはギア比7.0:1の超ハイギア設定の
- レボロケット 2000S
- レボロケット 2500S
- レボロケット 25000MS
- レボロケット 3000S
- レボロケット 3000MS
の5機種。
レボロケットはフレッシュだけでなく、ソルトの大物もターゲットにしているため、他のレボシリーズ(レボMGX / レボPRM / レボALX)にはないMS(ミディアムシャロースプール?)もラインナップされています。
また、番手によってノブ形状が異なります。
製品名 | ノブ形状 |
2000S | フラットノブ |
2500S | フラットノブ |
2500MS | ミッドラウンドノブ |
3000S | ミッドラウンドノブ |
3000MS | ビッグラウンドノブ |
それでは、レボロケットの性能を見ていきましょう。
アブガルシア「レボロケット」はギア比7.0:1の超ハイスピードスピニングリール
レボロケット最大の特徴となるのがレボシリーズ最速となる7.0:1のギア比と、1番手上のサイズを超える最大巻取長(ハンドル1回転)です。
製品名 | レボロケットの巻取長(cm) | レボPRMの巻取長(cm) |
2000 | 93 | 83 |
2500 | 98 | 87 |
3000 | 108 | 96 |
これはアブガルシアだけでなく、シマノやダイワの汎用スピニングリールを合わせても最速の巻取りスピードとなります(ステラSWやソルティガなどの大型スピニングリール、モノコックボディのものを除く)。
大遠投したときや横風が強いとき、着水バイト、フッキング時など糸ふけを素早く回収したいとき、ササッとルアーを回収して手返し良く釣りをしたいときなど、ハイスピードなレボロケットの強みが活きるのではないでしょうか。
IM-C6ボディ&C6カーボンローター
ヒラスズキや青物まで想定しているレボロケットは、ボディに頑強な高強度アルミ鋳造合金製のワンピースの「X-Crafticギアボックス」とアブガルシアが誇る軽量素材C6カーボンのボディを融合した「IM-C6ボディ(インサートモールドC6ボディ)」を採用。
ローターには軽量でありながらマグネシウムに匹敵する剛性を持つというC6カーボン製の「C6カーボンローター」を採用し、タフさと軽さを両立したスピニングリールになっています。
COGギア&AMギアリングデザイン
レボロケットのギアには、コンピュータ解析によって最適なギア形状を生み出す「COGギアデザイン」とそれを具現化する精密マシンカット加工によって生まれた高強度アルミニウム製ギアが採用されています。
そんなドライブギアと軽量なローターによってレボロケットは、従来のアブガルシアのスピニングリールとはひと味違った滑らかさと耐久性を実現しています。
そのおかげなのか、巻きが重くなるのではないかと思う超ハイギア仕様のレボロケットながら、フィッシングショーで実際に回してみると、それほど重いとは感じなかったような……?
ただ、実際にルアーを付けてフィールドで巻いてみると重い!ってなるかもしれませんし、もしかしたらレボMGXを巻いた記憶とごちゃ混ぜになっているかもしれません(笑)
Salt Shield(ソルトシールドベアリング)
同じボディ、ローターを持つレボPRMが9個のボールベアリングしか持たないのに対して、レボPRMよりも安価になるレボロケットは11個ものボールベアリングを装備しています。これは上位機種?となるレボMGXと同じ。
そして11個のうちピニオンギアとラインローラー部には撥水コートを施し、塩ガミを激減させるというアブガルシアが誇るボールベアリング「Salt Shield(ソルトシールドベアリング)」が採用されています。
なので、フレッシュは言うまでもなく、ソルトウォーターでも安心して使用することができそうです。
アブガルシア「Revo ROCKET(レボロケット)」のスペック・発売日
製品名 | ギア比 | 自重(g) | 最大ドラグ力(kg) | 巻取長(cm) | ライン(lb-m) | PEライン(号-m) | ベアリング | 価格(円) |
Revo Rocket 2000S | 7.0:1 | 192 | 3 | 93 | 4-100 | 0.6-100 | 11/1 | 26,000 |
Revo Rocket 2500S | 7.0:1 | 207 | 5.2 | 98 | 6-100 | 0.8-150 | 11/1 | 26,500 |
Revo Rocket 2500MS | 7.0:1 | 208 | 5.2 | 98 | 12-120 | 2-150 | 11/1 | 26,500 |
Revo Rocket 3000S | 7.0:1 | 225 | 5.2 | 108 | 8-150 | 1.2-150 | 11/1 | 27,000 |
Revo Rocket 3000MS | 7.0:1 | 234 | 5.2 | 108 | 16-150 | 2-220 | 11/1 | 27,000 |
- ロケットラインマネジメント
- ウォーターシールドカーボンマトリックスドラグシステム
- 高強度・耐摩耗アルミニウム青銅ピニオンギヤ
- K-Clutch アンチリバース
- 超々ジュラルミンメインシャフト(3000のみステンレス)
- EVAノブ
レボロケットの発売日は2017年2月末頃を予定しているようです。
フレッシュ・ソルト問わず、アジング・メバリングといったライトゲームから青物にまで対応できるというレボロケットで、様々な釣りを楽しんではいかがでしょうか?