今回はDAIWA(ダイワ)公認のチューニングメーカーSLP WORKSが手掛けた渓流ベイトフィネス専用チューニングリール「SS AIR STREAM CUSTOM 7.1-SLPW(SSエア ストリームカスタム 7.1-SLPW)」を、オリジナルのSSエアと比較しながら紹介します。
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ダイワ「SSエア ストリームカスタム 7.1R-SLPW / 7.1L-SLPW」
ダイワから2014年にT3 AIRに続く、ベイトフィネス専用リールとして発売になった「SS AIR(SSエア)」。
「SS AIR ストリームカスタム」は、そのSSエアをベースに、SLP WORKSによる渓流ベイトフィネス専用のカスタム・チューニングが施されたオンリーワンのベイトリールです。
また、SS AIR ストリームカスタム 7.1-SLPWの開発には、SLP WORKSだけでなく、RCカー世界チャンピオンをベイトフィネスタックルで破った本山博之プロも協力しているそうです。
それでは「SS AIR ストリームカスタム」のスペックを、ベースとなった「SS AIR」と比較しながら見ていきましょう。
ストリームトラウトブレーキチューン&G1ジュラルミン製AIRスプール
SS AIR ストリームカスタムの大きな特徴であり、SS AIRとの大きな違いとなるのが専用のブレーキチューン「ストリームトラウトブレーキチューン」です。
SS AIRのエアブレーキシステムは、スプールの回転に応じてインダクトローターが作動し、ブレーキを弱く掛けたり、強く掛けたりすることによって、ピッチングでもフルキャストでも軽量なルアーを快適に扱えるようになっていました。
しかし、人の手が入っていない自然の中で楽しむ渓流釣りでは、常に同じキャストフォームで、同じ力で投げることが難しく、インダクトローターが微妙な加減で作動したりしなかったりというのがストレスになることがあります。
そこでSS AIR ストリームカスタムは、あえてインダクトローターを固定する「ストリームトラウトブレーキチューン」を施すことによって、どんなキャストフォームでも、どんな力加減でキャストしても、一定の微弱なブレーキをかけ続けることが可能になり、安定したキャストが可能になっています。
スプールはSS AIRと同じく超々ジュラルミンの約1.3倍の強度を持つという「G1ジュラルミン製のエアスプール」を採用しています。糸巻き量も同じ、カラーもSS AIRと同じレッドです!
ギア比
ベースとなったSS AIRのギア比は「8.1:1」というプラッギングよりもワームの釣りを意識したようなスーパーハイギアが設定されていました。
しかし、スプーンやミノーの釣りを考えた渓流用ベイトフィネスリールとなるSS AIR ストリームカスタムには「7.1:1」というギア比が設定されています。
これはベースとなったSS AIRにも、シャッドチューンを施したSS AIRにもない、SS AIR ストリームカスタムだけのギア比設定となります。
ドラグクリッカー&ムーンドラグ
SS AIR ストリームカスタムのドラグシステムはSS AIRと同じ「UTD(アルティメットトーナメントドラグ)」ながら、ラインが引き出されたときにはドラグサウンドが発生する「ドラグクリッカー」を新たに採用しています。
細いラインを使用する渓流釣りにおいて、ラインが引き出されたことを音で確認できる「ドラグクリッカー」は強い味方となってくれること間違いなしです。
また、大径ロングアーム仕様のZAION(ザイオン)製スタードラグから、コンパクトな「ムーンドラグ」へと変更になっています。これはSS AIRとSS SV用のドレスアップキットに採用されていたものと同じものかもしれません。
カーボンハンドル&コルクハンドルノブ
SS AIR ストリームカスタムはSS AIRと同じ80mmハンドルながら、軽量な「カーボンクランクハンドル」を採用しています。
ハンドルノブにはSS AIRの肉抜きされた軽量かつ高感度な「ZAION製のI型ノブ」から、軽量な「コルクハンドルノブ」へと変更になっています。
また、SS AIRのハンドルノブにはベアリングが1個ずつしか入っていませんでしたが、SS AIR ストリームカスタムのハンドルノブは2BB仕様になっています。なので、自分でベアリングを追加する必要はありません。
SSエア ストリームカスタムの価格と自重
SS AIRがダイワの現行ベイトリール最軽量となる自重145gであるのに対し、SS AIRをベースにしたSSエア ストリームカスタムの自重はプラス15gとなる160g。
価格はSS AIRが46,200円であるのに対し、SSエア ストリームカスタムの価格はプラス3,800円の50,000円となっています。
SSエア ストリームカスタムのカラー
ブラックを基調とし、エアコンセプトを象徴するレッドが差し色に使われていた「SS AIR」。
そのSS AIRとベースにした「SSエア ストリームカスタム」は渓流の自然に調和しそうなグリーンとガンメタの2トーンカラーに、レッドが差し色で使われています。
ちょっと好き嫌いが分かれそうなカラーですかね……。
SSエア ストリームカスタム 7.1-SLPWの発売日・スペック
製品名 | SS AIR ストリームカスタム 7.1R-SLPW / 7.1L-SLPW |
ギア比 | 7.1 |
自重 | 160g |
最大ドラグ力 | 4kg |
最大巻取長 | 71cm |
糸巻量 | 8lb-50m |
ベアリング | 11/1 |
価格 | 50,000円 |
SS AIR ストリームカスタムの発売日は2016年7月頃。ただし、申し込み受付順の数量限定生産になるため、欲しいという方は早めに予約なり、注文なりしておいた方がいいでしょう。
スピニングタックルよりもキャストアキュラシー、手返し、リトリーブの安定などに優れたベイトタックル。この「SS AIR ストリームカスタム」でベイトタックル、渓流ベイトフィネスデビューしてみてはいかがでしょうか?
もちろん、渓流トラウト以外にも!ただし、SS AIRと同じように淡水専用ですのでご注意ください。
SS AIR ストリームカスタムとSS AIRの違いまとめ
製品名 | SS AIR ストリームカスタム | SS AIR |
ギア比 | 7.1 | 8.1 |
自重 | 160g | 145g |
最大ドラグ力 | 4kg | 4kg |
最大巻取長 | 71cm | 81cm |
糸巻量 | 8lb-50m | 8lb-50m |
ベアリング | 11/1 | 9/1 |
価格 | 50,000円 | 46,200円 |
- SS AIR ストリームカスタムのギア比は7.1:1、SS AIRのギア比は8.1:1。
- SS AIR ストリームカスタムの自重は160g、SS AIRの自重は145g。
- SS AIR ストリームカスタムの最大巻取長は71cm、SS AIRの最大巻取長は81cm。
- SS AIR ストリームカスタムにはストリームトラウトブレーキチューンが施されており、スプールのインダクトローターが固定されている。
- SS AIR ストリームカスタムにはドラグクリッカーが採用されている。
- SS AIR ストリームカスタムはムーンドラグ、SS AIRはスタードラグ。
- SS AIR ストリームカスタムのハンドルは80mmのカーボンクランクハンドル、SS AIRのハンドルは肉抜きされた80mmのクランクハンドル。
- SS AIR ストリームカスタムのハンドルノブはコルクハンドルノブ、SS AIRのハンドルノブは肉抜きされたZAION製I型ノブ。
- SS AIR ストリームカスタムのベアリングは11/1、SS AIRのベアリングは9/1。
- SS AIR ストリームカスタムの価格は50,000円、SS AIRの価格は46,200円。