今回はコスパに優れたタトゥーラシリーズ最新作にして、SVコンセプトリールとなる2017年DAIWA（ダイワ）の大注目ベイトリール「TATULA SV TW（17タトゥーラSV TW）」を、ジリオンSV TWとのスペック比較、プロアングラーによるインプレッション動画と共に紹介します。
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ダイワ「17タトゥーラSV TW」
2013年（日本では2014年）にパカパカしないTWS（ターンアラウンドタイプのTWS）を初めて搭載したベイトリール「TATULA（タトゥーラ）」。
アメリカの過酷なトーナメントにも耐えられるタフさと高い実釣性能を武器に、世界最高峰のトーナメント「バスマスタークラシック」のウイニングタックルになったリールです。それでいて、価格はリーズナブルというコスパに優れたリールでもあります。
そんなタトゥーラは登場以来、毎年のように派生モデル――
- ヘビーデューティー仕様の「タトゥーラHDカスタム」
- ハマの長距離砲「タトゥーラHLC」
- ダイワ×issei（一誠）「タトゥーラHLC 6.3」
- ダイワ×ガンクラフト第2弾「タトゥーラマーゴHD」
- ハードロックフィッシュ対応「HRF PEスペシャル」
など
――を生み出し、一代限りではなく、ダイワベイトリールの中で一大勢力を築くリールになっています。
そして2017年、そんなタトゥーラシリーズ最新作としてデビューとなるのが、タトゥーラの代名詞である「TWS×Tough」に、SVコンセプトを融合した「タトゥーラSV TW」です！
ラインナップはギア比違いの3種類。
| 製品名 | ギア比 | 巻取長(cm) |
| タトゥーラSV TW 6.3R/L | 6.3 | 65 |
| タトゥーラSV TW 7.3R/L | 7.3 | 74 |
| タトゥーラSV TW 8.1R/L | 8.1 | 83 |
タトゥーラSV TWもまたスティーズやジリオンと同じように、ギア比によってマグダイヤル、ハンドルリテーナーなどのパーツカラーが異なります。
ハイギア（ギア比6.3）はゴールド、スーパーハイギア（ギア比7.3）はレッド、エクストラハイギア（ギア比8.1）はパープルが採用されています。
それでは、詳しいスペックを見ていきましょう。
スーパーメタルフレーム採用のコンパクトボディ
多くの派生モデルを生んだオリジナルタトゥーラ譲りのタフさに加えて、コンパクトさも手に入れた「タトゥーラCT/CT TYPE-R」。
タトゥーラSV TWもそんなタトゥーラCT/CT TYPE-Rと同じように、オリジナルタトゥーラ譲りのスーパーメタルフレームだからこその高い剛性と、手の小さい人でもパーミングしやすいコンパクトさを兼ね備えたボディとなっています。
そして、そんなコンパクトなタトゥーラSV TWの自重は、タトゥーラ史上最軽量となる200g！
| 製品名 | タトゥーラSV TW | タトゥーラCT TYPE-R | ジリオンSV TW |
| 自重 | 200g | 205g | 195g |
同じコンパクトタイプのタトゥーラCT/TYPE-Rよりも更に軽く、上位機種となるジリオンSV TWに迫る軽さに！
第3世代のコンパクトなTWS
タトゥーラSV TWがコンパクトになったのはボディだけではありません。タトゥーラの代名詞とも言える「ターンアラウンドタイプのTWS」も、従来のTWSよりもコンパクトなものが採用されています。
スティーズSV TWやジリオンSV TWに採用されているものと同じこの第3世代のターンアラウンドタイプのTWSは、コンパクトになってもラインの放出性能は従来の物と同等の優れものです。
17タトゥーラSV TWの33mmSVスプール
SVコンセプト搭載リールの最大の特徴である、軽量なルアーから重量のあるルアーまで快適にキャスト――フルキャスト、ピッチング、バックハンドキャスト、スキッピングなど――することを可能にする「SVスプール＆エアブレーキシステム」。
17タトゥーラSV TWにはスティーズSV TWともジリオンSV TWとも異なる「超々ジュラルミン製の33mm径SVスプール」が採用されています。スプールは小径になっても糸巻量は同じ（スティーズSV TW 1012SV-XH/XHL除く）。
| 製品名 | 17タトゥーラSV TW | スティーズSV TW | ジリオンSV TW | アルファスSV |
| スプール径 | 33mm | 34mm | 34mm | 33mm |
| スプール素材 | 超々ジュラルミン | G1ジュラルミン | G1ジュラルミン | 超々ジュラルミン |
| 糸巻量（lb-m） | 14-45～90 | 14-45～90 | 14-45～90 | 14-35～70 |
33mm径のSVスプールというとアルファスSVが思い出されますが、こちらはSVスプールとしては初めてスピードシャフト（シャフトレス）が採用されていないスプールになります。
しかしながら、コンパクトなTWSとの相乗効果によって、他のSVコンセプト搭載リールと同じように、ストレスフリーな優れたキャスト性能を発揮することができるようです。
17タトゥーラSV TWのハンドル＆ハンドルノブ
17タトゥーラSV TWのハンドルは、US版が90mmのロングクランクハンドルであるのに対して、なぜか日本版は「80mmのクランクハンドル」が標準装備となっています。個人的にはUS版と同じ90mmで良かったのにと思ってしまいます。
ハンドルノブにはダイワの軽量ベイトリールのフラッグシップモデルであるスティーズSV TWと同じ「ハイグリップライトノブ」が標準装備。
17タトゥーラSV TWをジリオンSV TWと比較
メーカー希望小売価格にして12,900円ほど高いジリオンSV TWに肉薄する性能を持つという「17タトゥーラSV TW」。採用されている技術やスペックを比較してみましょう。
| 製品名 | 17タトゥーラSV TW | 16ジリオンSV TW |
| 自重 | 200g | 195g |
| スーパーメタフレーム | ○ | ○ |
| タフデジギヤ | ×？（※） | ○ |
| スプール径 | 33mm | 34mm |
| スプール素材 | 超々ジュラルミン | G1ジュラルミン |
| スピードシャフト | × | ○ |
| ブレーキ | エアブレーキシステム | エアブレーキシステム |
| ドラグ | UTD | UTD |
| ZAION製スタードラグ | × | ○ |
| ドラグ調整クリック | ○ | ○ |
| ハンドル | 80mm | 90mm |
| ハンドルノブタイプ | I型 | I型 |
| タフ＆リジッドクラッチシステム | ○ | ○ |
| ソルトバリアタフクラッチ | ×？（※） | ○ |
| シャワー洗浄 | ○ | ○ |
| CRBB数/総BB数 | 2/6 | 4/8 |
| 価格 | 25,900円 | 38,800円 |
※未確認
この表が全てではありませんが、これらの違いに12,900円の差を感じることができるのか？投げてみないことにはわかりませんが、17タトゥーラSV TWはこれまでのタトゥーラ同様に、コスパに優れたベイトリールになりそうですね。
ダイワプロスタッフが17タトゥーラSV TWを動画でインプレ！
日米のダイワプロスタッフ絶賛の17タトゥーラSV TWの動画です。
こちらは17タトゥーラSV TWを2時間も使えば、スキッピングができるようになると語る内山幸也プロによる解説動画です。
17タトゥーラSV TWのスペック・発売日
| 品名 | ギア比 | 自重(g) | 最大ドラグ力(kg) | 巻取長(cm) | 糸巻量(lb-m) | ベアリング | 価格(円) |
| 6.3R/L | 6.3 | 200 | 5 | 65 | 16-40～80 | 6/1 | 25,900 |
| 7.3R/L | 7.3 | 200 | 5 | 74 | 16-40～80 | 6/1 | 25,900 |
| 8.1R/L | 8.1 | 200 | 5 | 83 | 16-40～80 | 6/1 | 25,900 |
これまで北米市場に遅れて発売を迎えることが多かったタトゥーラシリーズ。しかし、シリーズ最新作となる17タトゥーラSV TWは世界同時リリース！気になる発売日は2017年3月となるようです。
初めてベイトリールを購入するベイト初心者から上級者まで満足できそうな「17タトゥーラSV TW」で、釣りを楽しんではいかがでしょうか？
