長辺34cm以内・厚さ2cm以内などの制限はあるものの、82円から利用できるという格安料金が大きな魅力だったヤマト運輸が提供する配送サービス「クロネコメール便」。
釣りを愛する皆さんもフックやシンカーなどの小物に、ワームや小さめのプラグなどの注文時にお世話になった方も多いのではないかと思います。
しかし、非常に残念なことに2015年3月31日をもって「クロネコメール便の廃止」が発表されました。
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クロネコメール便が廃止
2013年度には取り扱い数が20億を超え、売上高は約1200億円だったというクロネコメール便の廃止理由について、ヤマト運輸は「お客さまが知らないうちに信書を送ってしまうリスクをふせぐため」であると説明しています。
ではこの廃止理由となった”信書”――総務省の窓口でさえ即答できないことがあるという”信書”とは一体何なのでしょうか?
信書とは何か?
総務省が公開している信書のガイドラインによると
「信書」とは、
「特定の受取人に対し、差出人の意思を表示し、又は事実を通知する文書」と郵便法及び信書便法に規定されています。信書に該当する文書
■書状
■請求書の類(納品書、領収書、見積書、願書など)
■会議招集通知の類(招待状など)
■許可証の類(免許証、認定証、表彰状)
■証明書の類(印鑑証明書、納税証明書、戸籍謄本、住民票の写し、履歴書、健康保険証など)
■ダイレクトメール
だそうです。
メール便に替わる新サービス
ヤマト運輸では2015年4月1日からメール便に替わる2つの新サービスの提供を予定しているようです。
新サービス1:小さな荷物を専用BOXで、リーズナブルな運賃で送れる新しいサービス
・宅急便60サイズより小さい2つの専用パッケージ(BOX/薄型BOX)を利用
・対面での手渡し
・荷物の追跡、時間帯指定、再配達、配達完了通知などの基本サービスや店頭サービスあり
・料金は400円台~(持ち込み割引・デジタル割などあり)
新サービス2:薄くて小さな荷物をポストに届ける新しいサービス
・厚さ2.5cm以内の小さな荷物
・ポストへの投函
・ポストへの投函完了後に受取人へ配達完了メールの送信
・ヤマト運輸と契約のあるフリマサイト利用時のみ
・料金は荷物の大きさや数量によって決定(新サービス1より安くなる予定)
従来のメール便に近そうなのは新サービス2です。ただ、利用できるのがヤマトと契約のあるフリマサイト利用時のみとなっているんですよね……。
まー詳細の発表は2015年3月ということですので、もしかしたらもう少し自由度の高いサービスになる可能性もあるかもしれません。
個人的に
メール便の廃止は個人的にも非常に残念ですが、これを機に定形外郵便がネットショップの配送方法として選べるようになってくれたらと思います。
定形外郵便であればメール便では送ることができない高さのあるプラグやラインであっても安価な料金で済みますし、メール便よりも早く届きますし。追跡はできませんが。
・クロネコメール便の廃止について | ヤマトホールディングス
・宅急便のサービス拡充について | ヤマトホールディングス