シーバス用リールとして徐々に市民権を得つつあるレバーブレーキ搭載のスピニングリール。
SHIMANO(シマノ)からは「EXSENCE LB(エクスセンスLB)」の名で、5万円を超える本格的なモデルから1万円台で買える廉価モデルまで、選べるラインナップが揃っています。
今回はそんなエクスセンスLBの最新作であり、シマノがシーバスゲームのために作った専用シーバス用レバーブレーキ「16エクスセンスLB C3000MXG/C3000MPG」を紹介します。
<2016年8月29日情報更新>
スポンサーリンク
シマノ「16エクスセンスLB C3000MXG/C3000MPG」がフルモデルチェンジして登場!
昨年、エクスセンスLBシリーズとしては初めてとなるC2000(1000)番クラスのシーバス用レバーブレーキリール「15エクスセンスLB C2000MDH」がデビューしたのは、記憶に新しいところです。
それなのにもう新しいエクスセンスLBが発売となります!
2016年新発売となる「16エクスセンスLB(仮称)」は、”C3000MXG/C3000MPG”という型番から分かるように、15エクスセンスLBとは異なる、いつの間にか廃盤になったっぽい13エクスセンスLBの正統後継機となるであろうC3000(2500)番クラスのレバーブレーキリールです。
そして、シーバス用レバーブレーキリールとしては初となるXG(エクストラハイギア)/PG(パワーギア)採用です。
そんな「16エクスセンスLB C3000M-XG」はエクスセンスLB史上、いや、シマノのスピニングリール史上「最も黒いリール」かもしれません。
ボディ、ローター、ブレーキレバー、スプール(スプールリングも)、ハンドルまで全てのパーツがブラックを基調したカラーリング。ブレーキレバーやハンドルノブ、ドラグノブの一部、ベールにシルバー?が使われていますが、ほぼブラックだと思われます。
それでは、シーバス用レバーブレーキリールとしてはえげつない価格になった「16エクスセンスLB」のスペックを見ていきましょう。
SUT(スット)ブレーキではなく、EXSブレーキ
昨年フルモデルチェンジを果たしたレバーブレーキリールのフラッグシップモデル「BB-X テクニウム SUTブレーキタイプ」に、初めて採用された「SUT(スット)ブレーキ」。
逆転させたときにハンドルが回ることなく、ローターだけが回転することによって、ラインをスムーズかつスピーディーに送り出し、魚とのやりとりが楽になる画期的な技術です。
そんなSUTブレーキ採用(不採用)のBB-X テクニウムをベースにしているであろう「16エクスセンスLB」。となれば、注目されるのが「SUTブレーキ」の採用でした。
しかし、事前の予想通り↓
16エクスセンスLBにはSUTブレーキは採用されませんでした。
しかしながら、16エクスセンスLBには16エクスセンスLBだけの唯一無二のブレーキ「EXSブレーキ(エクスブレーキ)」が採用されています!
従来のレバーブレーキはオンとオフ、0か100かという世界でしたが、このEXSブレーキはレバーとブレーキシューの間に弾性パーツを組み込むことによって、オンかオフかではなく、無段階にブレーキ力を調整することが可能になり、ジワジワッとブレーキをかけるなんてこともできる画期的なブレーキなのです!
ストレートブレーキレバー
レバーブレーキリールをレバーブレーキリールたらしめている「ブレーキレバー」。
16エクスセンスLBのブレーキレバーもまたEXSブレーキ同様に、16エクスセンスLB専用となる「ストレートブレーキレバー」が採用されています。
カラーは15エクスセンスLBともエクスセンスLB SSとも異なるブラック×シルバー。
ハガネボディ&ハガネギア
BB-Xテクニウムをベースにしているであろう16エクスセンスLBのボディは、BB-Xテクニウム同様に、軽量でありながら剛性に優れたマグネシウムを採用した「HAGANEボディ」!
そして、ドライブギアもシマノが誇る精密冷間鍛造技術が用いられた超々ジュラルミン製の「HAGANEギア」を採用し、HAGANEボディの剛性との相乗効果によって非常になめらかな巻き心地を実現しています。
NEWマグナムライトローター
16ヴァンキッシュや16ストラディックCI4+に初採用された「NEWマグナムライトローター」。以前よりも軽量化されたにも関わらず、剛性も大きくアップしたという新形状のマグナムライトローターです。
13エクスセンスLBにはマグナムライトローターが採用されていたため、16エクスセンスLBには更に進化した「NEWマグナムライトローター」の採用が期待されるところですが、ローター形状を見るに採用されていないように思います。
しかしながら、ローター素材にはシマノが誇るCI4+を採用することによって、軽量でありながら剛性・耐久性にも優れたものになっているようです。
コアプロテクト
シマノスピニングリールのフラッグシップモデルである「14ステラ」に初採用されて以降、実売価格1万円台半ばのストラディックにまで普及し、今やシマノのスピニングリールでは当たり前となった「コアプロテクト」。
しかし、レバーブレーキリールとなるとこれまでフラッグシップモデルである「BB-Xテクニウム」にしか採用されていませんでした。
そんなBB-Xテクニウムをベースに持つ16エクスセンスLBにあ「コアプロテクト」が採用されています。ただし、ラインローラー部だけにとどまっているようです。
チタンワンピースベール&大径ドラグノブ
16エクスセンスLBは軽量かつ高い強度を誇るチタン素材のワンピースベールが採用されています。
その他、つまみやすいと評判の大径ドラグノブも採用。個人的には小さいドラグノブの方が慣れているからなのか、つまみやすく好みでした。
16エクスセンスLBを動画で解説
シーバスゲームでレバーブレーキリールを長年愛用している、シマノソルトウォーターインストラクター泉裕文さんによる「16エクスセンスLB」の解説動画です。
興味のある方はぜひご覧ください。
16エクスセンスLBの発売日・スペック
製品名 | ギア比 | 自重(g) | ドラグ力(kg) | 巻上長(cm) | PE糸巻量(号-m) | ハンドル長(cm) | ベアリング | 価格(円) |
16エクスセンスLB C3000MPG | 4.6 | 225 | 3.0 | 69 | 0.8-230,1.0-180 | 50 | 13/0 | 85,000 |
16エクスセンスLB C3000MXG | 6.6 | 225 | 3.0 | 98 | 0.8-230,1.0-180 | 55 | 13/0 | 85,000 |
16エクスセンスLBの価格は85,000円。さすがにBB-Xテクニウムをベースにしたレバーブレーキリールだけあって、えげつない価格ですね。
16エクスセンスLBの発売日は2016年9月頃を予定しているようです。