10年ぶりにフルモデルチェンジを果たしたダイワベイトリールのフラッグシップモデル「スティーズSV TW」を始め、「ジリオンSV TW」、「アルファス AIR」など新作ベイトリールが目白押しとなった2016年のDAIWA(ダイワ)。
既にけっこうお腹いっぱいというか、まだ食べられるんだけど、もっとおいしく食べるために、来年の楽しみのために取っておいて欲しい。そんな気持ちもありますが、海の向こうから新たな刺客がやってきます。
今回は早くも日本上陸となるダイワの2016年の隠し玉的ベイトリール「TATULA CT TYPE-R(タトゥーラCT タイプR)」を紹介します。
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ダイワ「タトゥーラCT タイプR」が日本デビュー!
ターンアラウンドタイプのTWS(Tウイングシステム)を搭載したベイトリールとしてデビューした「TATULA(タトゥーラ)」。そのタトゥーラの派生モデルとなるのが「タトゥーラCT タイプR」です。
タトゥーラCT タイプRは、タトゥーラ譲りのブラックボディに、タイプRを示すレッドがメカニカルブレーキノブだけに留まらず、サムレストからリールフットにまでかけて大胆に使われたリールになっています。
更に、ギア比によってマグダイヤルとリテーナーに異なるカラーが使われており、H(6.3:1)はゴールド、HS(7.3:1)はレッド、XS(8.1:1)はパープルとなっています。タトゥーラCT タイプRはレッドの主張がけっこう強いので、カラーによっては浮いて見えるかもしれません。
それでは、タトゥーラCT タイプRのスペックを詳しく見ていきましょう。
タトゥーラCT タイプRはコンパクトボディ&タフ
オリジナルタトゥーラとタトゥーラCT タイプRで大きく異なるのがボディサイズです。
タトゥーラが27mmのワイドスプールが収まる、幅のあるボディだったのに対し、タトゥーラCT タイプRは軽量コンパクトなボディになっています。日本人の手にも馴染みやすそうな、パーミングしやすいサイズではないでしょうか。
もちろん、タトゥーラCT タイプRのボディはコンパクトになっても、タトゥーラ譲りのスーパメタルフレーム採用で、高い剛性を実現。ドライブギアも大口径なものが採用されているそうです。
タトゥーラCT タイプRは小さくなっても、タトゥーラ同様にアメリカの過酷なトーナメントにも耐えうるタフさを備えたベイトリールになっています。
コンパクトなTWS(T-Wing System)
タトゥーラの最大の特徴と言っても過言ではない「ターンアラウンドタイプのTWS」。当然、タトゥーラの名を冠した「タトゥーラCT タイプR」にも採用されています。しかし、タトゥーラに採用されている「TWS」と同じものではありません。
タトゥーラCT タイプRのTWSは、ボディがコンパクトになったのに伴い、TWSもまたコンパクトサイズにになっています。それでいて性能――放出性能は同等という優れものです。
超々ジュラルミンスプール
タトゥーラCT タイプRはボディ、TWSだけでなく、スプールもまた小さく(幅が狭く)なっています。
タトゥーラが20lbが100m巻ける幅27mmのワイドスプールだったのに対し、タトゥーラCT タイプRは16lbが100m巻ける幅24mmのスプールになっています。
スプール素材は日本版オリジナルタトゥーラと同じ超々ジュラルミン製。スプール径は万能サイズといえる34mmです。
ただし、タトゥーラCT タイプRのスプールは、これまでのタトゥーラ同様にスピードシャフト(シャフトレス)ではありません。そのため、同じ34mm径スプールでもスピードシャフト採用のベイトリールのスプールとは互換性はないでしょう。またスプール幅が狭くなっているため、他のワイドスプール採用のタトゥーラとも互換性はないと思います。
ブレーキシステム&ドラグシステム
タトゥーラCT タイプRのブレーキシステムは、オリジナルタトゥーラと同じ「マグフォースZ」。
ドラグシステムは「UTD(アルティメットトーナメントドラグ)」。スタードラグは軽量なZAION(ザイオン)製を採用。
ハンドル&ハンドルノブ
タトゥーラCT タイプRのハンドルは、US版と同じ肉抜きされた90mmサイズのロングクランクハンドルが標準装備。
ハンドルノブも日本版で変更になったジリオンTWとは異なり、US版と同じ少しワイドなI型ノブ採用となります。
タトゥーラCT タイプRの重さとスプールの重さ(重量)
コンパクトサイズになったタトゥーラCT タイプRは、自重もまた軽量になっています。
製品名 | タトゥーラCT タイプR | タトゥーラCT | タトゥーラ | タトゥーラHD | タトゥーラHLC |
自重 | 約205g(7.2oz) | 約210g(7.4oz) | 220g | 230g | 220g |
タトゥーラCT タイプRの自重はタトゥーラシリーズ最軽量となる約205g。2016年にコンパクトサイズのジリオンとしてデビューした「ジリオンSV TW(自重195-200g)」に迫る軽さになっています。
タトゥーラCT タイプRはスプールもまた幅が狭くなったため、オリジナルタトゥーラよりも軽くなっています。
製品名 | タトゥーラCT タイプR | タトゥーラCT | タトゥーラ |
スプール重量 | 0.55oz(約15.6g) | 0.6oz(約17g) | 0.65oz(約18.4g) |
※US版のスプール重量
US版タトゥーラCT タイプRとの違いは?
現時点でわかっている情報ではUS版も日本版も違いはないように思えます。詳細わかり次第追記します。
<追記>
US版と同じもののようです。
タトゥーラCT タイプRの発売日・スペック
製品名 | ギア比 | 自重(g) | 最大ドラグ力(kg) | 最大巻取長(cm) | 糸巻量(lb-m) | ベアリング | 価格(円) |
100H | 6.3 | 205 | 6 | 67 | 16-100 | 7/1 | 不明 |
100HS | 7.3 | 205 | 6 | 77 | 16-100 | 7/1 | 不明 |
100XS | 8.1 | 205 | 6 | 86 | 16-100 | 7/1 | 不明 |
100HL | 6.3 | 205 | 6 | 67 | 16-100 | 7/1 | 不明 |
100HSL | 7.3 | 205 | 6 | 77 | 16-100 | 7/1 | 不明 |
100XSL | 8.1 | 205 | 6 | 86 | 16-100 | 7/1 | 不明 |
タトゥーラCT タイプRのメーカー希望小売価格は不明オープンですが、実売価格は1万円台後半くらいになりそうです。アメリカでは約180$くらいで売られているみたいなので、近い価格で購入できるのではないでしょうか?
気になる発売日は2016年8月頃を予定しているようです。
コスパに優れたタトゥーラCT タイプRを最初の1台として、追加する1台として検討してみてはいかがでしょうか?