軽量・コンパクトかつ剛性にも優れたリールとして発売になった「09アルデバランMg」と「夢屋BFSスプール(ベイトフィネスシステムスプール)」の組み合わせから始まったシマノ ベイトフィネスの歴史。
2012年には、シマノ初のベイトフィネス専用機を謳ったリール「12アルデバラン BFS XG」が発売となり、その3年後となる2015年には12アルデバランBFSをベースにした2015年限定生産モデル「15アルデバランBFS XG LIMITED」が発売となりました。
そして2016年、これまでのベイトフィネス機とは一線を画す新世代ベイトフィネス専用リールとして「16 ALDEBARAN BFS XG(16アルデバランBFS XG)」が登場となりそうです。
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シマノ「16アルデバランBFS XG」
シマノのベイトフィネス専用リールは長らく「09アルデバランMg」をベースにしたリールでした。
しかし今年、「15アルデバラン」がフルモデルチェンジを果たしたことにより、「16アルデバランBFS XG」は待望の15アルデバランベースのベイトフィネス専用機リールです!
さすがに15アルデバランBFS XG LIMITEDを出した翌年に再び12アルデバランBFSベースのベイトフィネス用リールを出してくることはないはず……。わかりませんけど。
それでは16アルデバランBFS XGの驚異の自重と気になるブレーキシステムを見ていきましょう!
シマノ最軽量
09アルデバランMgよりも20g、ベイトフィネス専用機を謳ったリミテッドモデル 15アルデバランBFS XGよりも5gも軽い自重135gを計測した「15アルデバラン」。
16アルデバランBFSはその15アルデバランよりも更に5g軽い自重130gを実現!
この数字はシマノのベイトキャスティングリール最軽量であることは言うまでもなく、ダイワの最軽量リール「SS AIR(自重145g)」をも圧倒する軽さです!
16アルデバランBFS XGの登場によって、近い将来、メーカー製のライトゲーム用ベイトロッドとの組み合わせでも、アンダー200gを達成するときがくるかもしれません。淡水専用の可能性もありますけど(苦笑)
まー今でも自重85gの超軽いバスロッド――ポイズンアルティマ162L-Sと組み合わせればタックル全体で215gですからね。12アンタレス1台よりも軽いし、ライトゲーム用タックルと比べても遜色ない軽さです……。
16アルデバランBFS XGのスプールはシマノ最軽量
ベイトフィネス専用リールとして非常に重要なスプール。スプールが軽いほど立ち上がりが良く、軽いルアーでも軽快にキャスト――浮き上がりを抑えた低弾道のピッチングやロングキャスト――することができます。
なので、16アルデバランBFS XGのスプールは、これ以上無理というレベルにまで軽量化されたシマノ最軽量スプール(7.2g)になっています。スプール径は32mm。
FTB(フィネスチューンブレーキシステム)
16アルデバランBFS XGの最大の特徴となるのが、新しいブレーキシステム「フィネスチューンブレーキシステム(FTB)」です。スプールの軽量化に大きく寄与し、スプールの性能を十二分に発揮させるために開発されたNEWブレーキシステムです。
これまでシマノのベイトフィネス専用リールのブレーキシステムといえば、シマノが誇る遠心ブレーキ「SVS」でした。しかし、この全く新しいブレーキシステム「フィネスチューンブレーキシステム(FTB)」は遠心ブレーキではなく、なんとマグネットブレーキなのです!
なぜ遠心ブレーキに拘ってきたシマノがマグネットブレーキを採用したのか?
それはスプールにブレーキユニット(SVSユニット)が付属するこれまでのSVSでは、スプールにどれだけブランキングを施して軽量化しようとも、スプールにはブレーキユニット分の重さが余分に掛かってしまうため、軽量ルアーを軽快に扱うために重要なスプールの軽量化に限界があったからです。
16アルデバランBFS XGはフィネスチューンブレーキシステムの開発によって、遂にスプールとブレーキユニットを切り離すことに成功。それによってシマノ史上最軽量のスプールが誕生したのです。
そんな軽量スプールの性能を最大限に引き出すのがフィネスチューンブレーキシステムです。もちろん、ただのマグネットブレーキではありません。マグネットブレーキでありながら、これまでシマノが拘ってきた遠心ブレーキの鼓動が聞こえるブレーキシステムになっているのです。
それでは16アルデバランBFS XGのスプールをもう1度見て見てください。
ブランキングが左右対称ではありませんよね?FTB~という金色で描かれたロゴマークが入っている側はブランキングが施されていません。もちろん忘れたわけではありません。あえてブランキングを施していないのです。
なぜなら、フィネスチューンブレーキシステムは、このブランキングされていない部分にマグネットの力を作用させ、ブレーキ力を調整するシステムだからです。
フィネスチューンブレーキシステムは外部ダイヤルでブレーキユニットの位置をスライドさせることで、スプールに掛かるブレーキ力を調整することができます。
更にブレーキユニットに装着されているマグネットも増減させる(最大8個)ことができ、ここでもブレーキ力を調整することができます。
また、フィネスチューンブレーキシステムはスプールが高速回転しているときは、マグネットが浮き上がるようにしてスプールに近づき、低回転時にはスプールから離れるようになっています。回転数に応じてマグネットが移動することによって、フィネスチューンブレーキシステムは低弾道のピッチングからオーバーヘッドキャストでのフルキャストにも対応できるブレーキシステムになっているのです。
剛性
ガチムチの人――例えば、ラグビーの五郎丸歩選手のような人が、グッと力を入れたら熟れたトマトのように簡単に潰れちゃいそうな軽さ、怖さすら感じる「16アルデバランBFS XG」。
しかし、16アルデバランBFS XGはただ軽いだけのリールではありません。09アルデバランMgがそうであったように、16ヴァンキッシュがそうであるように、剛性面にも優れたリールなのです。
16アルデバランBFS XGのボディ(フレーム)はお馴染みのマグネシウム素材みたいですから、シマノが言うところのHAGANEボディ(サイドプレートは恐らくCI4+)!
16アルデバランBFS XGは軽くても安心なリールです!
価格・発売日
製品名 | 16アルデバランBFS XG |
ギア比 | 8.0:1 |
自重 | 130g |
最大ドラグ力 | 3.5kg |
最大巻上長 | 80cm |
ライン | 8lb-45m |
ベアリング | 9/1 |
価格 | 46,000円 |
価格は15アルデバランから2,000円ほどアップの46,000円。実売価格は3万円台前半~半ばくらいでしょうかね。
発売日は右巻きが2016年2月、左巻きが2016年4月頃を予定しているようです。いつものごとく、左右で販売時期に差があります。