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18ステラが賛否両輪な理由!シマノリールを更なる高みへ誘う新機構の評価は

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18ステラが賛否両輪な理由!シマノリールを更なる高みへ誘う新機構の評価は_010

「巻き始めの軽さ、優れた巻き感度」を持つクイックレスポンスシリーズとは異なる、「しっとりとした質感の回転フィーリング」を特徴としたコアソリッドシリーズの頂点にして、SHIMANO(シマノ)スピニングリールのフラッグシップモデル「STELLA(ステラ)」

「いつかはステラ」――釣り人なら1度は手にしたい、使ってみたいと思うであろうスピニングリールです。

今回はそんな釣り人の憧れとも言える汎用スピニングリールの最高峰モデル――2018年モデルチェンジを果たし、最新技術を搭載して新登場となるシマノ「18ステラ」を紹介します。

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2018年モデルチェンジを果たしシマノ「18ステラ」がデビュー!

2014年、それまでの3年周期(例外あり)でのモデルチェンジから4年周期でのモデルチェンジとなり、大幅な進化・変化を遂げてデビューした「14ステラ」。

18ステラが賛否両輪な理由!シマノリールを更なる高みへ誘う新機構の評価は_010
あれから4年、恐らく多くの方が予想した通り、4年周期――2018年春にモデルチェンジを果たすシマノスピニングリールのフラッグシップモデル「18ステラ」

ステラに求められてきた巻き心地、ステラが拘ってきた巻き心地が更に進化し、そして予想以上の軽量化がなされたモデルとなっています!

マイクロモジュールギアⅡ


ギアの歯を小型化し、歯数を増やすことによって滑らかな巻き心地と感度、強度を実現した「マイクロモジュールギア」。スピニングリールへ組み込むには高度な技術を要するという”マイクロモジュールギア”が、スピニングリールとして初めて採用されたのがステラ――「14ステラ」でした。

そんな14ステラから4年の歳月を経てモデルチェンジを果たす18ステラ。当然、マイクロモジュールギアが採用されているのですが、ただのマイクロモジュールギアではありません。

マイクロモジュールギアを更に進化させ、これまでのステラを超えるシルキーな巻き心地を実現する「マイクロモジュールギアⅡ」です。

Ⅱはツーって読むんでしょうか?それともセカンドでしょうか?セカンドならリールから煙が吹き出しそうですねドン!!

そんなマイクロモジュールギアⅡが搭載された金属ボディの18ステラは、村田基さん曰く「超滑らか。ヌルヌル、ヌルヌル。超ヌルヌル」

更にシマノが得意とする精密冷間鍛造技術が用いられたギア――HAGANEギアは強度面でも大幅にパワーアップ!村田基さんによると「ギアが2倍強くなっている」、雑誌によると18ステラの2500番クラスのギア強度は、従来の4000番クラスに匹敵する圧倒的な強度を備えており、いわばXD(Xtreme Durability)仕様であるそうです。

かつて村田基さんが言っていました。うろ覚えですが

「(シマノにはギアを作るための)もっと凄い機械がある」

と。

つまりシマノはまだ本気を出していない、余力を残した状態。変身をあと2回も残しているような状態だったわけです。

18ステラ……いや、シマノ恐ろしい子!

コツコツとさよなら?サイレントドライブ


これまでのステラを超える更なる巻き心地を実現する「18ステラ」は、マイクロモジュールギアⅡに加えて「サイレントドライブ」なる技術特性が追加されています。

「サイレントドライブ」は各パーツ、各パーツ間、組み上げの精度を高め、ガタツキやシマノの技術の結晶とも言える「ステラ」のあまりに滑らかになりすぎたゆえに発生してしまうというギアノイズなどを排除。

これまでシマノスピニングリールのフラッグシップモデルである「ステラ」と言えども、ハンドルを回すとカチャついたり、スプールが上下死点にくるとコツといったノイズが発生する個体がありました。

しかし、サイレントドライブがそれらを徹底的に排除してくれるのであれば、いわゆる「外れ個体」なんて呼ばれる悲しいリールが無くなれば、「外れを引いた」なんて言われることが無くなれば、こんなにうれしいことはありません!

また、サイレントドライブはマイクロモジュールギアⅡなどと共に、これまでのステラを超える回転性能・巻き心地――シマノ曰く「新たな次元での滑らかな回転性能、静粛性を伴った巻き心地」――を実現。これまで以上にアングラーの集中力を高め、保つことに貢献してくれること間違いないでしょう。

実際にフィッシングショー2018で触った「18ステラ」は恐ろしく滑らかな巻き心地でしたし、ゆっくり巻いてもコツコツ感を感じるものはなく、ハンドル回りのガタツキも排除されていたように思います。ただ、多くの来場者が回しているうちに悪化してしまったのか、4000XG?は感動するほどでしたが、2500Sはややノイジーだった気がします。

Xプロテクト


水の侵入を阻止し、初期性能を長期にわたって維持する「コアプロテクト」。14ステラに初めて採用され、期待された防水機構ですが、ラインローラー(部のベアリング)が錆びると言った報告もあり、評判はあまり芳しくありませんでした。

18ステラにはそんなコアプロテクトではなく、回転性能を損なうことなく、高い防水性脳が期待できるという撥水処理&ラビリンス構造の新たな防水機構「Xプロテクト」が採用となっています。

Xプロテクトは17ツインパワーXDや17エクスセンスに既に採用されている防水機構であり、今のところコアプロテクトのときのような不満は聞こえてきていない?ようですので、安心してよさそうですかね……。

新型スプール

シマノの汎用スピニングリールの中で、ステラだけが装備している異なるスプール。そう、飛距離アップが見込めるというロングストロークタイプのスプールです。

18ステラも当然ロングストロークスプールを継承しているのですが、それだけではありません。

18ステラは番手によってはスプールサイズ、スプール径が新しくなっています。

製品名 18ステラ 14ステラ
1000 40mm 43mm
C2000 43mm 43mm
2500(C3000) 47mm 46.5mm
4000 52mm 49mm

18ステラの1000番クラスでは合わせるロッドのガイド径を考えて、これまでよりも小さい40mmの小口径スプールを新採用。逆に2500(C3000)番、4000番クラスではこれまでよりも大口径のスプールが採用となっています。

新形状ラインクリップ(糸止め)


18ステラはスプールが新しくなっただけでなく、スプールに取り付けられているラインクリップ(糸止め)も新しいものになっているそうです。

14ステラが登場したときにもラインクリップ(糸止め)は新形状のものに変わったのですが、はっきりいって14ステラ以降のスピニングリールに採用された新型の糸止め――個人的にむちゃくちゃ使いにくかったです。

1度も使ったことがありません。いや、一応何度かラインを挟んでみようと試みたんですが、まともにラインを止められたことがありません(笑)きっと使い方がわかっていないか、使い方が間違っていたんだろうとは思いますけど。

しかし意外と私のような人多いんじゃありませんか?

だってシマノの公式サイトにこんなQ&Aが掲載されるくらいですから(笑)

Q:スピニングリールのスプールの糸止めに付いてる半透明なパーツは外しても良いのですか?
A:様々な糸の太さに対応するために必要なパーツですので外さないようにご注意ください。

引用:シマノ

そんな私のような一部アングラーにとって使いにくかった糸止め。今度こそ使いやすいものであって欲しいものです。

ラインナップも魅力的!

最新技術の結晶とも言える18ステラの性能が魅力的なのは言うまでもありませんが、18ステラはラインナップだって魅力的なものになっています。

18ステラのファーストラインナップは16機種。14ステラと同じ16機種ですが、微妙に異なるラインナップ。

  • 18ステラ 1000SSSPG
  • 18ステラ 1000SSSDH
  • 18ステラ C2000S
  • 18ステラ C2000SHG
  • 18ステラ C2500SHG
  • 18ステラ 2500S
  • 18ステラ 2500SHG
  • 18ステラ C3000
  • 18ステラ C3000SDHHG
  • 18ステラ C3000XG
  • 18ステラ C3000MHG
  • 18ステラ 3000MHG
  • 18ステラ 4000
  • 18ステラ 4000XG
  • 18ステラ 4000MHG
  • 18ステラ C5000XG

18ステラのラインナップの中で、注目はやはりアジング・メバリング等のライトゲームを楽しんでいるアングラーなら見逃せない「1000SSSPG」「1000SSSDH」でしょうか。

この2機種はスプールサイズが新しくなったことに加えて、夢屋のカスタムスプールにしか無かった超浅溝のスペシャルシャロースプール(1000SSSスプール)が標準装備。更に「1000SSSDH」はこれまでエギング用の番手とされてきたC3000クラスにしか採用されてこなかったダブルハンドルが標準装備となっています!

ただ逆に、エギング用番手とされてきたノーマルギア×ダブルハンドル仕様の「C3000SDH」はラインナップから消失。その代わりに、新たにハイギア×ダブルハンドル仕様の「C3000SDHHG」が加わっています。

また、大型番手にも新たに「C5000XG」が追加となっています。これは番手に5000という数字が入っていますが、5000番というこれまでよりも1サイズ大きな番手ではなく、スペックや番手表記を見るに4000番の派生モデル。

シマノ「18ステラ」が賛否両論な理由

21世紀以降に登場した01ステラ、04ステラ、07ステラ、10ステラ、14ステラと5世代にわたって、比較的濃いカラーのボディにローター、そしてシルバー×ゴールドのスプールというカラーリングが採用されてきたステラ。

しかし、2018年新登場となる「18ステラ」は”ミレニアムステラ”を彷彿とさせるような、アンタレスの鏡面仕上げのシルバーカラーを彷彿とさせるようなカラーが、ボディ・ローター・スプール・ハンドルに採用されているように見えます。

ただ、広告に掲載された18ステラからはそのピカピカ感が伝わってこず、メリハリのないのっぺりとしたものになっているように思います。そのため……かはわかりませんが、「ダサい」、「格好悪い」という意見も散見され、スプールに施されたブランキングと共に賛否両論となっています。

個人的にも広告を見たときは全くピンと来なかったんですが、

実物を見ると広告の写真とは全然印象が違っていて、これはこれで悪くない……どころか、むしろカッコイイんじゃないか?という気すらしてきています(笑)恐らく、見慣れると更に良く見えてくるんじゃないかなと。

14ステラが新登場したときも10ステラの評価が高かったことに加えて、ボディ形状が変わったこともあり、ファーストインプレッションは良くなかったように思いますし。

実際にフィッシングショー2018の会場で「18ステラ」を見て触ってきた感想としては、悪くないどころか普通にステキだなと思いました。普通に欲しいなと。ただ、フィッシングショー2018のシマノブースのリールが展示してあるエリアは少し暗かったので、太陽の下で見ると印象変わるかもしれません(笑)

シマノ「18ステラ」の発売日・スペック

品番 ギア比 巻取長(cm) 自重(g) 最大ドラグ力(kg) 糸巻量(lb-m) PE糸巻量(号-m) ベアリング 価格(円)
1000SSSPG 4.6 58 165 3.0 2-100 0.3-120 12/1 79,800
1000SSSDH 5.1 64 175 3.0 2-100 0.3-120 14/1 80,800
C2000S 5.1 69 170 3.0 3-125 0.6-150 12/1 79,800
C2000SHG 6.1 82 170 3.0 3-125 0.6-150 12/1 79,800
C25000SHG 6.0 81 180 3.0 5-110 0.6-200 12/1 80,900
2500S 5.3 78 205 4.0 5-110 0.6-200 12/1 81,900
25000SHG 6.0 89 205 4.0 5-110 0.6-200 12/1 81,900
C3000 5.3 78 210 9.0 10-180 1-400 12/1 81,900
C3000SDHHG 6.0 89 215 9.0 5-110 0.6-200 14/1 81,900
C3000XG 6.4 94 210 9.0 10-180 1-400 12/1 81,900
C3000MHG 6.0 89 210 9.0 10-110 1-220 12/1 81,900
3000MHG 5.8 86 225 9.0 10-110 1-220 12/1 83,000
4000 5.3 87 255 11.0 16-150 1.5-320 12/1 83,000
4000XG 3.2 101 255 11.0 16-150 1.5-320 12/1 83,000
4000MHG 5.8 95 255 11.0 16-90 1.5-200 12/1 83,000
C5000XG 6.2 101 265 11.0 16-190 1.5-370 12/1 85,900

18ステラの価格は(値上げ後の)14ステラと同じ。据え置きとなっています。

シマノスピニングリールのフラッグシップモデルとなる「18ステラ」の発売日は2018年3月下旬頃を予定しているようです。

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