2006年、DAIWA(ダイワ)の軽量ベイトリールのフラッグシップモデルとして誕生した「STEEZ(スティーズ)」シリーズ。
2013年にはSVスプールを搭載した「スティーズSV」が、2014年には「スティーズ リミテッド SV」と並木敏成シグネチャーモデル「スティーズ リミテッド SV TN」がリリースとなりました。
そんなダイワを代表するベイトリールであるスティーズが、誕生から10年となる節目の年に、フルモデルチェンジを果たし「NEW STEEZ(16スティーズSV TW※)」として新発売となります。
※NEWスティーズの正式名称はまだ発表されていないため、当サイトが勝手に付けた仮称です。
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ダイワ「16スティーズSV TW」
2006年の誕生から10年目となる2016年にフルモデルチェンジとなる「16スティーズSV TW」。
スティーズシリーズとしてはこれまで幾つかの派生モデルがリリースされましたが、16スティーズSV TWはシリーズとしては初となる「パカパカしないTWS(ターンアラウンドタイプのTWS)」を搭載したリールです。
またTWSの搭載によって16スティーズSV TWはこれまでのスティーズシリーズとは異なる、全く新しいフレームが採用された新世代スティーズです。
それでは日本のプロスタッフだけでなく、バスフィッシングの本場アメリカのスタッフも認める16スティーズSV TWのスペックを見ていきましょう。
コンパクトなターンアラウンドタイプのTWS
スティーズSV TWに採用されているTWSは、一口にTWSと言っても、タトゥーラやジリオンTWに搭載されているものとは異なる、1000サイズの新しいジリオンSV TWに搭載されたものと同じコンパクトタイプのTWSとなります。しかし、小さくなっても放出性能は同等。
スティーズSV TWはTWSの採用によって、スムーズにラインを放出することができるため、従来のレベルワインドが搭載されているスティーズよりも、ブレーキ力を落とすことができ、ライントレブルを抑えながら、飛距離を伸ばすことができるようになっているのです。
SVスプール
16スティーズSV TWのスプールには、超々ジュラルミンの1.3倍もの強度を持つというG1ジュラルミン製のストレスフリーバーサタイルを謳う「SVスプール」が採用されています。
しかもただのSVスプールではありません。従来のスティーズSVと同じG1ジュラルミン製のSVスプールながら、より軽量になっています。もちろん、強度も落とさずに。
なんせスティーズは
高性能機能が全て組み込まれた凄み溢れる高機動モデル
引用:DAIWA : スティーズ - Web site
であるとダイワが公言しているリールですからね。
軽量コンパクトなアルファスSVや新型ジリオン(ジリオンSV TW)にもSVスプールが搭載されている今、ただのSVスプールで良いわけがなく、フラッグシップモデルであるスティーズに相応しいスプールになっているのです。
スプール径はスティーズというリールの位置づけ、扱いやすさを考えた34mmスプール。ストレスフリーバーサタイルの名に相応しい、軽量ルアーから重量級ルアーまで扱えるスプールとなっています。またこのSVスプールはフルキャストしたときでも非常に静かに回転し、スムーズにラインが送り出されていきます。
このSVスプールとTWSという新しい武器を手に入れた16スティーズSV TWは、これまでよりも軽いルアーをバックラッシュすることなく、より快適に、より遠くへ、狙った場所へ飛ばすことができ、重いルアーにも十二分に対応できるストレスフリーなリールになったわけです。
G1ジュラルミン製ドライブギア
16スティーズSV TWの驚きは、シリーズ初搭載となるTWSとSVスプールのコンビだけではありません。
ドライブギアも大幅にパワーアップしています。
16スティーズSV TWのドライブギアはなんと超々ジュラルミン製ではなく、SVスプールにも採用されている軽量かつ高強度なG1ジュラルミン素材を初めて採用したドライブギアとなっているのです!
更にそれだけでも驚きなのに、16スティーズSV TWのG1ジュラルミン製ドライブギアは従来のスティーズのものよりも大型化され、耐久性が更にアップ!
16スティーズSV TWは滑らかな巻き心地が長時間続く素敵なリールになっています。
ゼロアジャスター
16スティーズSV TWはダイワのベイトキャスティングリールとしては初となる「ゼロアジャスター」と呼ばれる新機構が搭載されています。
ゼロアジャスターはパッと見、(位置的にも)ただのメカニカルブレーキに見えるのですが、メカニカルブレーキではありません。
ゼロアジャスターは従来のメカニカルブレーキのようにブレーキ力を設定するためのものではなく、スプール位置を調整する、ガタつきを抑えるためだけの機能なのです。そのため、従来のメカニカルブレーキのように簡単に回すことができないように、意図せず回してしまうことがないように、掴みにくくなっています(先端部だけが回る)。
またスティーズSV TWの場合は、出荷された時点でゼロアジャスターを触る必要がないように、最適な位置に調整されています。
実際にフィッシングショー2016で触ってみましたが、本当に摘まみにくかったです。
ブレーキシステムはマグフォース3D?
初代スティーズのブレーキシステムは103が「マグフォースV」、100が「マグフォースZ-LD(ロングディスタンス)」でした。
それに対して近年発売された派生モデルのスティーズSV、スティーズリミテッドSV、スティーズリミテッドSV TNは全て「エアブレーキシステム」。
ということは16スティーズのブレーキシステムは「エアブレーキシステム」なのか?
しかし、画像を見ると「マグフォース3D」をイメージさせるようなパーツが見えるんですよね。
なので、16スティーズはマグフォース3Dか、マグフォース3D+エアブレーキシステムかもしれません。全然違うかもしれません。
<追記>
16スティーズSV TWのブレーキシステムはエアブレーキシステムでした。
ボディ
16スティーズのボディはこれまで同様に高精度MCエアメタルハウジング。ただし、これまでのフレームとセットプレート、サイドプレート全てがエアメタル(マグネシウム合金)ではなく、フレーム(とサイドプレートも?)がエアメタルで、セットプレートがアルミ製のものになっています。
16スティーズSV TWはこれまでよりも剛性を高めることによって、リーリング時やファイト時にブレや歪みが起こることが抑えられ、巻き心地や巻き上げパワーが向上しています。
実際にフィッシングショー2016でスティーズSV TWのフレームを触ってきましたが、恐ろしく軽かったです。グッと力を入れたら熟れたトマトのようにグシャグシャになるんじゃなかと思うほどで、持っているのも怖いくらいでした(笑)
16スティーズSV TWの重さ(自重)
スティーズシリーズが軽量ベイトリールのフラッグシップモデルであることを考えると、やはり気にせずにはいられないのが自重(重さ)です。
製品名 | スティーズSV TW | スティーズSV | スティーズSVリミテッド | スティーズSVリミテッド TN |
自重(g) | 160 | 150 | 160 | 148 |
16スティーズSV TWの自重は160g。これは初代スティーズ、スティーズリミテッドSVと全く同じ自重で、スティーズSV(自重150g)やスティーズリミテッドSV TN(自重148g)よりも重い数字となります。
インパクトには欠ける数字ではありますが、不満を述べるほどの数字ではありません。十分軽いリールと言えでしょう。
16スティーズSV TWのギア比
16スティーズSV TWのファーストラインナップはギア比違いによる2×2(左右)。
ギア比6.3:1のハイギア(1016SV-H/1016SV-HL)
ギア比7.1:1のスーパーハイギア(1016SV-SH/1016SV-SHL)
初代スティーズと同じラインナップですね。もしかしたら今後8.1:1のエクストラハイギアモデルやローギアモデルが追加されることもあるかもしれません。
スペック・発売日
16スティーズSV TWはスティーズシリーズとしては初めてとなるソルト対応モデルとなります。
製品名 | ギア比 | 自重 | ドラグ力 | 巻取長 | ライン | ベアリング | 価格 |
1016SV-H(L) | 6.3 | 160g | 5kg | 67cm | 14lb-45~90m | 12/1 | 未定 |
1016SV-SH(L) | 7.1 | 160g | 5kg | 75cm | 14lb-45~90m | 12/1 | 未定 |
発売は右巻きモデルとなるスティーズSV TW 1016SV-H/1016SV-SHが2016年5月。
左巻きモデルとなる1016SV-HL/1016SV-SHLは1月遅れの2016年6月となるようです。
スティーズSV TWの価格
価格は未定です。7万円以内に収まったらいいなと思いますが、どうでしょう。フィッシングショー2016でダイワスタッフの方に話を伺ったところ、「スティーズSV TWはやり過ぎた」と言っていましたから、厳しいでしょうか。
<追記>
スティーズSV TWの価格が判明しました!
なんと58,800円!(情報をいただきましたすみだ様に御礼申し上げます)
SVスプールを搭載したスティーズ史上最も安価なスティーズの誕生です!
製品名 | スティーズSV TW | スティーズSV | スティーズSVリミテッド | スティーズSVリミテッド TN |
価格(円) | 58,800 | 60,000 | 62,300 | 65,700 |
スティーズSV TWはSVスプールにTWSだけでなく、ダイワのベイトリール初となるG1ジュラルミンギアやゼロアジャスターなどを採用していながら、この価格。信じられない価格設定!これは買うしかありませんねー!
個人的に
スティーズSV TWへの気持ちが日に日に大きくなっています。当初はそんなに欲しいとも思っていなかったのですが、今はかなり使ってみたいという気持ちが強いです。
ただ、価格がネックですね……。まー幸い発売はまだ少し先ですし、初期ロットを買うつもりもありませんから、ゆっくりとスティーズSV TWのために貯金したいと思います(笑)